塙保己一ってだれ?ロゴは何を表している?
どうも、ジョンです!
きょ、今日もGoogleのロゴが違う〜〜〜!ということで本日2017年6月23日は塙保己一(はなわ ほきいち)の誕生から271周年の日でございます。
これを記念してGoogleのロゴが塙保己一デザインに変更されました。
塙保己一と見られる人物になにやら書物を読み聞かせている女性。塙保己一の脳内では女性の語りと同時に、本が記述されていますがこれは一体……?
そもそも塙保己一ってだれ?
Wikipediaを参照してみると、塙保己一(1746年6月23日〜1821年10月7日)は江戸時代の国学者とのことです。ん、国学?
国学?
国学は蘭学と同じく江戸時代を代表する学問の一つ。儒教や仏教を研究する(当時において)従来の学問ではなく日本独自の文化や思想を明らかにしようという学問なんですね。
国語学、国文学、歴史学、地理学、歌道、有職故実、神学が国学の扱う範囲だったそうです。
塙保己一のざっくりした生涯
塙保己一に話を戻しましょう。彼は幼少期から病弱で、7歳のころに失明します。しかし頭脳明晰であった塙保己一は、手のひらに指で書いてもらうことで字を覚えたり、一度聞いた話は二度と忘れることはなかったそうです。
江戸で学問がしたいと思っていた塙保己一は、13歳のころに江戸に出て色々とやるのですがうまく行きません。自殺しようと思っていたとき、所属していた職業団体の上の人に学問への思いを告げると条件付きで認められます。
塙保己一の才能はどんどん認められ、とうとう検校(けんぎょう:当時の盲人における役職として最高の位)になりました。彼が始めた歴史資料「史料」の編纂事業は、いまもなお東京大学史料編纂所が引き継いで行っているそうです。
ロゴはなにを表している?
塙保己一は目が見えませんでした。そのため書物は人が音読したものを暗記するしかありません。Googleのロゴはまさしく、書物を暗記しているシーンを表しているのです。
そして塙保己一の記憶力が尋常ではなく高いことを、脳内に広がる大量の書物が証明しているのでしょう。
元来高い記憶力が塙保己一にあったことは間違いないのですが、人に音読してもらう以上なるべく早く記憶する必要があったことも少なからず影響していると思われます。
何が不便かは本人が決める
さいごに、塙保己一が飛ばしたジョークをご紹介します。
ある日、塙保己一が弟子達に「源氏物語」を講義している最中のこと。おもむろに風が吹いて部屋のろうそくが消えてしまいました。しかし目の見えない塙保己一はそれに気づかず平然と講義を続けます。一方弟子達はあわてふためいたのですが、それを受けて塙保己一は「目あきというのは不自由なものじゃ」と言ったそうな。