2つの愛用品
Macbook Air
スティーブ・ジョブズが亡くなった年に、私は大学1年だった。
彼の関連本は書店に溢れるほど並んだ。ジョブズやアップルについて書かれている本は売上も凄まじかったことから、内容が薄い便乗本が後を絶たなかったからだ。
以前はスティーブ・ジョブズにもアップル社にもほとんど関心がなく、印象はデザインとかする人はMac使ってるよねくらいのもの。iPod nanoは持っていたが音楽プレーヤー以上でも以下でもなかった。
あまり褒められたことではないのだが、私は流行りに乗っかるきらいがある。ウォルター・アイザックソンの著した伝記を読むことにした。数ある書籍の中でそれを選んだのは単にそれがジョブズ本人の認めたものであり、売れていたからである。
本を読んでいくと良くも悪くも彼がただならぬ人物であることがわかる。そして製品に対する強いこだわりを知ったのだ。この後の流れでニーチェの著書を読み、自分はメンタル面で大人物とは程遠いことに絶望するのだがそれはそれ。私はアップル製品を通してその製品哲学に触れたいと強く思うようになった。
当時は実家暮らしでバイトも週5、これといった趣味もなかったので購入の機会はすぐに訪れた。手にしたのはMacbook Air(11-inch,mid 2011)である。それまでWindows搭載PCしか触ってこなかった私にとって、その使いやすさたるやまさに衝撃。
それ以来もはやPCは、特にラップトップはMac以外ありえないと考えている。
Kindle Paperwhite
熱心と呼ぶには程遠いが私はそれなりに読書家である。本が好きで電子機器が好きなら、電子書籍を気にかけない理由があるだろうか。
実はこのブログを開設したころにスマートフォンでKindleを試し読みしている。その時は到底読むに値しないと考えていたし、電子書籍ストアもまだまだ未成熟であった。
それから大学3年になった私はKindle Paperwhiteが無性に気になりだした。迷っていた私に一つの妙案が浮かぶ。
「卒論のテーマを電子書籍にすれば、電子書籍リーダーは資料になるぞ」
言い訳ができたら後は行動するだけだ。早速ポチって家に届く。使い始めて今までの読書観を覆されてしまった。たしかに従来の書籍のような感覚は得られないが、これはこれでまた違って良いものである。あまりの衝撃、喜びにブログの内容はしばらくKindleだけになったほどだ。
あれからというもの本を買うときは基本的に電子書籍にしている。何がそうさせるのかと言えばおそらく、場所を取らないということが現代的な生活スタイルと非常に溶け合っているからに違いない。
おわりに
生活を製品によって覆されてしまったら、それが愛用品にならないわけがない。
そんな衝撃をもたらす製品に今後出会えたら幸せなことだ。
今週のお題「愛用しているもの」