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「冴えない彼女の育て方」5巻感想

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「冴えない彼女の育て方」4巻感想 - Unread

 

勢いのまま5巻に突入し読み終えました。今回は著者あとがきにもあるように完全なる霞ヶ丘詩羽先輩回……!でもなんでかな、加藤が一番印象強い……

 

当然ネタバレしてるので注意。

 

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物語的には霞ヶ丘先輩が全シナリオをアップしたところから始まります。そのお祝いデートのラストに先輩はトゥルールートの第二稿を渡してくる。一方で大手サークル「rouge en rouge」のゲーム体験版に出海ちゃんの絵があるのを知って、波島兄妹との話し合いに。そこで倫也はシナリオ霞詩子というカードにも全く揺るがない伊織の自信に疑問を覚える。さて、その後トゥルールートのどっちを取るかシナリオをどんだけ読んでも結論を出せない倫也に加藤がゲームにすれば見えてくるのではとアドバイスします。色んな人の協力もあってゲームの形になって気付いたのは、そもそも小説になってしまっていてゲームシナリオとして出来が悪いということ、そこを伊織に見透かされていたこと。それを先輩に告げ悶着があった末、ゲームシナリオとして組み直し始める。そして第三のトゥルールートを倫也が書くことになって先輩と死に物狂いで仕上げ、二人は幸せなキスをして……ってしてない。それはしてませんでした。

 

霞ヶ丘詩羽先輩メイン回なんですが驚いたポイントとしては2つあって、それは加藤と倫也なんです。2つのシナリオをゲームにする段階で加藤はめちゃくちゃ積極的かつ主体的に動いていて、ふわふわしていた加藤がいつの間にか情熱溢れるキャラになっていて驚いたのが1つ目です。まあ元々やる気が無いわけじゃないって加藤も言ってるんですけどね。2つ目が倫也がシナリオを書き上げて本当にクリエイターらしくなったこと。元々情熱はすごくあったけれどもまがりなりにもシナリオを一つ書いてしまって何か遠くへ行ってしまったような寂しさがあります。クオリティはともかくラノベ1.5冊くらいは書いてますからね。クオリティ度外視でもそんな分量の文章、とても自分には書けないなあ……

 

シナリオと来たら次はもう間違いなくイラストでしょう。6巻表紙エリリだし。早速読みふけりたいと思います。