海外旅行に行きたいと思える人間に対するコンプレックス
今週のお題「海外旅行」
自分の保守的傾向は行動範囲にも表れているように思われる。
基本的に自室に篭もりっきりで、出たとしても地元の駅くらいまで。
用事があっても行ったことのあるところしか行かず、
新しい場所に行くのは活発な友だちに連れられる場合だけだ。
そんなわけなので、海外に行きたいとはこれっぽっちも思わない。
学生時分には「今しか海外旅行なんてできないぞ!」と言われたものだが、
そもそも行きたくないのでなんとも思わなかった。
海外に行きたくないのは出不精が大きな原因であることは間違いない。
しかしもう一つは外国語コミュニケーションに対する恐れである。
それも、不必要に大きな恐れだ。
聞き取れないしうまく喋れないし……と尻込みしてしまう。
思えば自分はなんでもかんでも過大に恐怖し、行動を限定してきた。
「俺にはできない」「失敗するのが恥ずかしい」
そういう思いが自分には大きすぎる。
人間のやる気は、「できる」と「したい」の掛け算で決まる。
「できない」と思いがちな人間は、何もしないので、
結果的に何もできない人間に成り下がる。
そうなると「できない」という思い込みが一層深くなり、
ますますできない人間へなっていく。
ポジティブシンキングの押し付けほど嫌うものもないが、
自分に損をさせないためのポジティブシンキングは必要なのかもしれない。