大学を卒業したのにそれっぽいことすら言えない記事
寒の戻りすら乗り越えて、いよいよ春めいた気候になってきた。
年度の移り変わりでもある今は、年の節目より多くの変化が起きる。
私はありがたいことに単位が足りていたため、晴れて学士の称号を賜り、キャンパスライフから退くこととなった。
退いたのは良いが進む道がない。この話はいずれまた。
さて4年間も大学に通ったはいいものの、後輩諸君に述べられるような言葉は特に無い。
私の後悔が君にとっての後悔になるとは言えないし、私の良き思い出が君にとっても良いものとはいえないからだ。
とはいえ感想くらいは残そうと思う。
大学は自発的に行動する場所であったと思う。
行動しなくても誰からも非難されないが、その怠惰は着実に己を蝕む。
逆に何かしようと思えば、それを支える環境がある。
私は生来持ち合わせた怠惰に食われ、学生時代に何事も為さなかった。
それを悔やまないと言えば嘘になる。
少なくとも免許くらいとってよかった。
キャンパスライフは輝かしいものに思えるが、
その実輝かせるのは自分であるという事実を忘れてはいけない。
そんな後悔に溢れた大学生活も、なんだか愛おしいものに思えてくる。
いまだキャンパスライフを謳歌せしめんとする君は、
卒業を迎えた時、多くを語れるよう願う。
最後に月並みではあるが、支えてくれたすべての人に感謝を。