【アニメ】大学生をやり直したくなる【四畳半神話大系】
どうも、ジョンです!
早速、dアニメストアで見た作品の感想を投稿します。
「四畳半神話大系」は森見登美彦が著した同名の小説を原作とするアニメですね。
これから見るリストには入れてませんでしたが、ご愛嬌。
▲あらすじ
〜舞台は京都のとある大学。主人公の「私」は大学3回生になるが、夢見た薔薇色キャンパスライフは程遠い生活を余儀なくされていた。一からやり直せばきっと輝かしい生活が送れるはず。もしあの時他の選択肢を選んでいれば、という並行世界が不可思議にリンクする。
▲特徴
原作著者の作品における醍醐味といえば、鈍い輝きを放つ大学生と心地良い文章のテンポ、そして京都に違いありません。
大学生、京都はアニメでも満たせる……それなら文章は?そんな不安を取り去るかのような、快刀乱麻を断つが如き解決策がこのアニメには組み込まれています。それは「早口」。そう、「私」のナレーションが、倍速かなというくらいに早口になっているのが特徴です。文章の独特の雰囲気がこれによって再現されている、というか文章が詰め込まれています。声優オーディションの際も、早口が重視された*1そうですから相当な力の入れようです。
後はところどころに絵じゃないカットが入るんですよね。現実の映像です。そのせいで、現実と虚構が入り交じるような奇妙な感覚に拍車がかかります。四畳半のきったない部屋なんかはリアルすぎて泣きそうでした。まああそこまで汚い部屋には僕の場合なりませんでしたけどね。
▲良い点・悪い点
まず良い点。これは特徴のところで述べたことと重なりますね、早口ナレーションがやはり好きです。そしてこれだけキャラクターが出てきて、全員が憎めないのも良い点でしょう。全体を通して良い意味でアニメっぽくない作品です。小説を読んでいるときとそう変わらない印象になれます。と思っていたら監督も原作で感じた面白さをそのまま出せるようにと考えてらっしゃったようですね*2。
悪い点ですが、個人的に躁鬱でいうならうつ状態で見たもので、全体的に暗い印象を受けました。作品としてのメッセージはポジティブだと思うのですが、視覚の第一印象は決して明るくないのが辛かったですね。あとは嫉妬でしょうか。「あー、大学生に戻りたい」って気持ちが大きくなってしまうので、現実とのギャップで落ち込みます。
▲さいごに
大学生(卒業生含む)ならけっこうあるあると思うところもあると思います。ついでに京都に住んだことがあれば地名がちらほら出てくるので、そういう面でも楽しめるかと。知らなくても大丈夫です。森見作品を読んだ後は京都で一杯飲みたくなりますね。
では!