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【ロサリオ・カステリャノス】フェミニスト文学の旗手【Doodle】

どうも、ジョンです!

本日2016年の5月25日はロサリオ・カステリャノスの生誕91周年ですね。それを記念してGoogleのロゴがロサリオ・カステリャノス仕様に変更されましたよ!

 

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満月と女性ですね。この女性がロサリオ・カステリャノスでしょうか?これだけじゃわからないのでロサリオ・カステリャノスについて詳しく見ていきましょう。

 

 

ロサリオ・カステリャノスってだれ?

ロサリオ・カステリャノスが誰かを調べるためにまずはみんな大好きWikipediaを……ってない!ロサリオ・カステリャノスの項目が日本のWikipediaには存在しませんね。他のサイトで調べてみましょう。

 

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ロサリオ・カステリャノス(Rosario Castellanos)はメキシコの女性で小説家及び詩人です。メキシコ文学界で20世紀に活躍した人物のようですね。1作目の小説「バルン・カナン」が有名で「フェミニズム文学の旗手」とも呼ばれているそうです。

チアパスにある大農園の娘として育ったロサリオ・カステリャノスは、非常に内向的な女性でした。農園系の法律や政策の関係で15歳のころメキシコシティに引っ越し、翌年には両親を亡くしました。

メキシコシティではメキシコ国立自治大学で文学修士号を取得します。その後国立先住民庁で教育プロジェクトを担当しますが、癒着問題に失望。1年で職を辞します。その後は大学で教鞭をとり、執筆活動にも務めました。

なんやかんやあって最終的にはメキシコ大使として、赴任先のイスラエルで事故死したロサリオ・カステリャノス。一部ではこの事故を自殺だったと見ている人もいるそうですが、確たる証拠はありません。

ロサリオ・カステリャノスが執筆を始めたのは、メキシコシティで知識人グループに属し読書の幅を広げてから。国立先住民庁職員時代の経験を活かして「バルン・カナン」から始まるチアバスを舞台にした作品を発表していくことになります。

 

愛された弟と愛されなかったロサリオ・カステリャノス

ロサリオ・カステリャノスには1つ年下の弟がいました。が弟が7歳のころに死亡します。男性が重視されていた時代、息子を亡くしたショックでロサリオ・カステリャノスの両親は打ちのめされ塞ぎこんでしまったようです。そして両親の代わりにロサリオ・カステリャノスはルフィナという乳母に育てられました

この経験が「女というだけで親に愛されることすらない」という女性故の孤独にとらわれるきっかけとなりました。また不当な差別という観点で、先住民に共感するきっかけにもなったようです。

 

研究対象としてのロサリオ・カステリャノス

日本のWikipediaに項目がない時点で、日本におけるロサリオ・カステリャノスの認知度がうかがいしれます。が、やはり文学研究やフェミニズムの研究をされている方にとってロサリオ・カステリャノスは関心が高いようですね。グーグルでロサリオ・カステリャノスについて調べていると論文がかなり引っかかります。

近年、男女平等を論じる機会がかなり多くなっています。が、そのキーパーソンであるロサリオ・カステリャノスについて、もう少し関心が高くても良いような気はしますよね。

 

さいごに

日本語のページに情報が薄かったので、英語版Wikipediaにおけるロサリオ・カステリャノスの項目を見に行ったんですが自分の英語力がないことにいまさら気が付きました。ここに書いた情報にも間違いがあるかもしれませんので、気になる方はご確認ください。

https://en.wikipedia.org/wiki/Rosario_Castellanos

 

ちなみにロサリオ・カステリャノスと夜空の関係はよくわかりませんでした。作品に関係があるのか、それとも作家の雰囲気でしょうか。

 

では!