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基本が大事(寺田寅彦著「わが中学時代の勉強法」)

わが中学時代の勉強法

どうも、ジョンです!

 

以前読んだ寺田寅彦の随筆がおもしろかったので、青空文庫で読むのはしばらく寺田寅彦に限ってみようかななんて思っています。

ddss-msv.hateblo.jp

 

今回読んだのは、寺田寅彦の「わが中学時代の勉強法」です。

 

 

寺田寅彦の勉強法

勉強法と銘打つくらいなので、さぞ工夫を凝らした勉強法があるのだろうと思って読んでみると「特別なことはしていない」の一点張りが続きます。プロブロガーに怒られそう。

この随筆で重要なのは「読書」と「ノート」の2点ではないでしょうか。

 

寺田寅彦と読書

小学時代から自分は学校の教科書以外に、種々雑多の書物、雑誌をやたらに読んでみた。

めちゃくちゃに読むということは、無論よいことではなかろうが、とにかく読書力は非常に養える。 

という感じで、いわゆる机に向かう勉強の類は特別していなかったものの、読書だけは好きで色々と読んでいたようです。

読書というのはたいていの事柄と同じく、読めば読むほど読む力が強くなるもの。寺田寅彦もとにかく読みまくって、読書力を鍛えたようです。

しかしここで「俺も本を読まなきゃ」と思って読み始めても、興味のない難しい分野は続きません。やはり少年時代の寺田寅彦のように、役に立つ立たないは置いといて、自分が興味のある分野を読むのがいいですね。

 

寺田寅彦とノート

記憶に便ぜんがため、自分は学校にいるうち抜き書きということをよくやった。 

抜き書きは、重要な部分を抜き出して書くこと。こうやって覚えるべき主な部分をまとめていたんですね。なぜこうするのかというと、

結局、根本の事項さえよくのみ込んでいればそれに連れた枝葉の点などはさほど労せずとも、自然にあらわれて来るものである。こうして根本の略筋さえ明瞭に記憶していれば、思想は一貫して、比較的正確の答案が作れることになる。 

 枝葉の部分は幹さえわかっていれば、簡単にわかるので要らない。逆に枝葉だけではよくわからなくなってしまうということでした。

 

これに加えて、図表などは必ず書き写していたそうです。

 

寺田寅彦の息抜き

故意になまけるというと、なんだかおかしく聞こえるが自分はいやになった時、無理につとめて勉強をつづけようとはせず、好きなようにして遊ぶ。 

こうした方がかえって、気分転換になり集中力が戻るということでした。

 

実際別なことをしたほうが良いというのは、すでに色々なところで言われていることですよね。それを寺田寅彦も経験としてわかっていたようです。

ちなみに別科目の勉強を交互にやるのは、あんまり「別なこと」にならないので、一度机から離れるのが吉です。とくに寺田寅彦と同じく散歩をするのが最も良いのです。

 

これの問題点は、勉強をしようという意志がなければ結局、気分転換ばかりになってしまうということですね。節度は守りましょう。

 

基本が大事

寺田寅彦が述べているように、特別なことはしていません。が、やはり何事も基本が大事という基本を思い知らされますね。

 

気分転換は散歩したほうがいいとわかっていても、目が疲れるようなスマホゲーをしてしまったり、本を読もうと思ってもスマホゲーをしてしまったりです。スマホゲーしかしてないな?

 

いつもこの基本を忘れてしまうので、もう壁にでも書いておこうかなと思わずにはいられません。それでは!

 

 

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