幸福になるために満たすべき4つの因子とは?(前野隆司著「幸せのメカニズム」)
どうも、ジョンです!
今年の正月は土日と被っていたこともあって、今日が仕事始めになる人も多いようですね。
始めといえば新年に新しい目標を掲げる人も少なくありません。目標には色々あるでしょうがその多くは幸福になることと結びついていると思われます。不幸になるための目標設定をする人は稀でしょう。
大学在学時、ゼミで商品と幸福との関連を考える上で使用した新書があります。前野隆司著「幸せのメカニズム-実践・幸福学入門」です。人間とは不思議なもので、必要があるときはしないで必要ないときにしたくなります。そんなわけで卒業して約1年を経て、このテキストをちゃんと読んでみました。
本書は、誰にでもわかる学術書です。一般の方にも学術界の方にも幸福学の現在を的確に知っていただくための書を目指して執筆しました。本書を読むことによって、幸福のメカニズムを体系として理解してもらえればと願っています。
幸せの4つの因子
この本では幸福になるために必要な知識が書かれています。
その中でも特に重要なのが「幸せの4つの因子」です。これは現代日本における主観的な幸福と特に関係すると見られることを分析したものです。
その因子とは、
- 「やってみよう!」因子(自己実現と成長の因子)
- 「ありがとう!」因子(つながりと感謝の因子)
- 「なんとかなる!」因子(前向きと楽観の因子)
- 「あなたらしく!」因子(独立とマイペースの因子)
です。ぱっと見てわかる気もしますし、わからない気もしますね。
やってみよう因子
幸せの第一因子とは、「地球上の人類、七十億人が、七十億通りのやり方で、小さくてもいいから自分らしさを見つけ、その七十億分の一の個性を活かして、社会の中で自分らしく生きていくようなあり方」なのではないかと思うのです。
ありがとう因子
要約すると、多様な人と接することと他人や社会に貢献することです。「情けは人のためならず」という言葉はすごいですね。利他的行動は実利的なお返しだけでなく、施しによって自分の心までもが満たされますから。ちなみに面白いのは友だちはいくら多くてもダメで、多様であることが重要なんだそうです。
なんとかなる因子
ポジティブになれということです。とはいえ僕のようなネガティブ人間からすると「またポジティブの押し付けかよ」と思ってしまいます。ただ科学的にポジティブな方が幸福になれるので、目指したほうがいいでしょう。方法としては色々あって、まず姿勢と正したり上を向いたり、笑顔をつくったり寝る前に良かったことを書き出してみたり、です。ネガティブな人はむしろポジティブになる方法を考えられるので、一度できるようになれば天然ポジティブよりもよほど維持できます。やったぜ。
あなたらしく因子
項目のタイトルがすべてでした。曰く「人の目なんて気にするな!」。もちろん人に迷惑をかけるようなことは慎むべきでしょうが、許される限り変人であることがこの因子の求めるところです。本の中にもありますが、「変人になりたくない」のは「幸福になりたくない」のと同じかもしれないのです。
まとめ
この4因子はいわばダイエットの知識です。「食べ過ぎないようにしよう」「適度に運動しよう」と同じで実践するのは難しいと思えます。しかしシンプルな真理です。
そんなの無理と思う人が痩せられないのと同じで、幸福のメカニズムも実践してはじめて成果が出ます。
人生の目的が幸福なら、ぜひどうぞ。
価格:864円 |
PS:シェアが多かったので余談も追加しました。