ぐんぐん読める面白さ!幹著「神様のお仕事」感想
どうも、ジョンです!
あなたは神を信じますか?……とまるで女優業をやめて神に人生を捧げてしまいそうですが、それとは無関係です。
幹(もとき)先生のデビュー作である「神様のお仕事」(講談社ラノベ文庫)を数年ぶりに再読したので感想を。しかし再読とはいってもほとんど忘れていて初読と変わりませんでしたね。
神様のお仕事とは?
講談社ラノベ文庫新人賞で大賞を受賞した幹先生のデビュー作。全3巻。
あらすじ
「俺、神になったんだ 」
主人公の音守真人はある日突然高校生でありながら神になってしまう。そしてあれよあれよという間に、学校でもトップクラスの美少女巫女・黒須千鳥に頼まれ黒須神社の祭神となり、人々の願いを叶える「神様のお仕事」を始めるのであった……
文章力が高い
筆者は専門家ではないのですが、これは文章力が高いなと感じました。というのも読むのが苦にならない、むしろすらすら先へ押し進められるかのような読みやすさ。
個人的な意見ですが、ライトノベルは往々にして読みにくいです。読みやすいが売りのはずのライトノベルが読みにくいというのもおかしな話ではあります。
しかしSF並に凝った設定のせいで物語の世界に入るまでに難解さがともなったり、そもそも文章のリズムが乱れている、個性を出そうとして妙な言い回しを多用するなど……読みにくいライトノベルは星の数ほどあるのです。
そういった意味で「神様のお仕事」はかなり読みやすい文章でした。はっきりいってこのテンポが好きで読んでいたいと思うほど。
設定は人を選ぶ?
このライトノベルはいわゆる「俺TUEEEE系」です。主人公がチートクラスの力を持っている作品のことですが「神様のお仕事」もそうです。
主人公は人であり神の「現人神」でこれは珍しく位が高いんだそう。神になった瞬間からその地域のどの神より強い存在。
そして巫女である黒須千鳥も、チート巫女。
「俺ってそんなに強いのか……?」みたいなことをめちゃくちゃ言いますし「やろうと思えばたいていのことはできる」と周りも言います。
そういった面の成長を楽しみたいという人には向いてないのかもしれません。
ご都合主義だとか色々言われていますが、筆者は全然好きなのでなんの問題もありませんでした。
巫女が好きだ!
これは「神様のお仕事」とまったく関係ないのですが、筆者は昔から巫女さんが好きだったというのを思い出しました。
純真無垢だった小学生のころ、当時MSNメッセンジャーでRPGツクール関係の知り合いだったお兄さんに「魔法先生ネギま!」を布教されたのがオタクへの始まり。
気付けば「ネギま!」を数少ないお小遣いで購入し読みふけっていました。当時は出てくるキャラクターを出席番号順で覚えていましたね。懐かしい。
さてその「ネギま!」のなかで、布教されたキャラクターが宮崎のどか。しかし筆者はこのキャラよりも近衛木乃香にハマっていました。今思うとバブみを感じていたのかもしれない……(?)
近衛木乃香は京都出身で実家は神社。そういうわけで巫女さんが好きでした。不純極まる。
もしかしたら筆者が「神様のお仕事」を気に入ってるのも、この体験が関係していたりしていなかったりするのかもしれませんね。
なにはともあれ「神様のお仕事」おすすめなので、ぜひご一読ください。それでは!