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まだ「早起き」が良いことだと勘違いしてるんですか?

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どうも、ジョンです!

 

ことわざの一つに「早起きは三文の徳」というものがあります。日本で生まれ育つとそれが正しいこととしてインプットされていて、早起きについて人と話すときも「早起きはいいこと」を前提としています。そこに疑問を挟む人はめったにいません。

 

しかし実際のところ早起きはそれほど重要じゃありません

それどころか悪影響すら報告されています。

 

 

早起きにおけるメリットの嘘

「早起き メリット」で検索したとき出てくるサイトが述べているメリットは情報が古い早起きでなくても良い場合がほとんどでした。それらを大雑把にカテゴライズすると

  • 「日光系メリット」
  • 「美容系メリット」
  • 「生産性メリット」

になります。詳しくみてみましょう。

 

日光系メリット

「朝日を浴びるとセロトニンが分泌される」「朝日を浴びると体内時計がリセットされる」など日光に関連したメリットがここに入ります。

 

日光が健康と関係が深いのは本当です。しかし早起きである必要性がまったく認められません。だってそうでしょう。6時と8時と10時、いや12時や14時でもいいですがいつでも日光は浴びられます。昼に起きる生活ができる人なら別に早起きをする必要はありませんよね。

 

さらに昨今の「朝活」では3時や4時に起きる人もいるそうで、これなんかはもはや朝日が昇ってませんから、体内時計のメリットと反していますね。

 

美容系メリット

「肌が綺麗になる」「ダイエット効果がある」などの美容関連です。

 

まず肌に関しては早起きというより早寝、とくにゴールデンタイムに関する記述が多く見られました。22時~2時に寝ると良いというゴールデンタイム説は近年覆されており、何時に寝ても同じで決まった時刻に寝る方が重要であるとされています。

 

(2017年1月31日追記:どの時間に寝ても成長ホルモンは就寝1時間後に出るそうです。しかし22時〜2時の方がより多く成長ホルモンが分泌されるということでした。つまりゴールデンタイムはあるということになります)

 

次にダイエット効果の多くは朝食が代謝を上げるといった朝食重要論にもとづいていました。早起きと関係がないと切り捨てることもできますが、それを棚に上げたとしても、残念なことに朝食もまた、重要ではないということが判明しているのです。朝食を食べるために早く起きる必要なんて無いんですね。

 

生産性メリット

いわゆる朝活ですね。朝起きることで好きなことをする時間ができるというものです。なるほどたしかに朝は増えたかもしれません。でも代わりに夜の時間を減らすことになっていますね。夜もそのままなら睡眠不足のリスクがあります。

 

「夜疲れて何もできない時間があるから、朝に活動するんだ」ということなんでしょうが、無理して起きることがいいとは限りません。

 

朝早い時間は体温が低くパフォーマンスも低下する時間であることがわかっています。そして人によってもっともはかどる時間帯は違うこともわかっています。朝に弱いのに朝活をしようというのはおすすめできません。さらに後述する早起きリスクを鑑みれば、朝活が推奨されないことは明々白々です。

 

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早起きによるリスク

このリスクはオックスフォードの研究に基づいていますので早起きとされるのは、推奨起床時刻より前の時間を指します。推奨起床時刻とは15~30歳で9時、31~64歳で8時、それ以上で7時です。

病気のリスク

オックスフォード大学やハーバード大学などの研究機関において、早起きによる病気のリスクが明らかになっています。

列挙するとメタボリックシンドローム、糖尿病、高血圧、心筋梗塞、脳卒中、心不全、うつ病などになるリスクが上昇するそうです。

健康になるために良かれと思ってしてしまった早起きがこんなことになってしまうとは恐ろしいですね。

脳機能のリスク

早起きのメリットに体内時計が整うという旨の記述がありましたが、実は早起きは体内時計を乱すということが明らかになっています。体内時計は体のあらゆる場所にあるそうで、脳にも存在します。

早起きによって体内時計がずれると脳機能が低下し、集中力や記憶力及びコミュニケーション能力が低下するということもわかっているそうです。

 

まとめ

これでもまだ早起きしたいですか?

 

実生活においては学校や会社によって強制的に早起きさせられているという側面もあります。やむを得ず推奨起床時刻よりも早くおきなければならないことは多いはず。普通に考えて11時起床で生活してる人はあんまりいないんじゃないでしょうか。

 

日本社会では早起きをやめたくてもやめられないという方が多いのは嘆かわしことです。さらにそんな中でもっと早く起きなくちゃと思ってしまうこともまた嘆かわしことですね。

 

結論:早起きなんてしなくていい

 

おわり

 

【参考サイト】 

早寝早起きの効果やメリット6つ

『早起きは三文の徳』は本当だった!早起きすることで得られるメリットまとめ - NAVER まとめ

デキる社会人だけが知っている!? 早起きのメリットと朝の習慣 | 20代の”はたらき”データベース『キャリアコンパス』- powered by DODA –

デキる社会人だけが知っている!? 早起きのメリットと朝の習慣 | 20代の”はたらき”データベース『キャリアコンパス』- powered by DODA –

「朝食が重要」はウソだった:研究結果 | ライフハッカー[日本版]

「早起きは三文の得」は本当? 3つの「生産性向上の秘訣」を検証 | ライフハッカー[日本版]

早起きは三文の徳ではなかった?10代の子どもたちにとって早起きは体に良くないという研究結果(米研究) : カラパイア

「早起き」すると寿命が縮む!オックスフォード大学の研究で判明 ~心筋梗塞、脳卒中、糖尿病のリスクが倍増 | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]