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アニメ「Charlotte」感想

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アニメ「Charlotte」を最終話まで見た。巷には様々な感想が転がっているけれども、おおむね自分も似たようなことを思った気がする。曰く、不完全燃焼。曰く、奈緒ちゃん可愛い。

ここでアニメ「SHIROBAKO」を思い出した。木下監督がオリジナル作品「えくそだすっ!」の最終話をどう締めるか模索中、シナリオライターの舞茸しめじとの会話で道が見えるシーン。作品のテーマを思い出した監督は制作デスクの本田に「冤罪は晴れないんですか?」と聞かれ「それはテーマじゃない!」と切り捨てる。

おそらくCharlotteでもやっとする部分も“それはテーマじゃない”んじゃないだろうか。ならばCharlotteのテーマとは。

 

Charlotteのテーマ

検索して見つかった一つのブログ記事がある。

新作アニメ「Charlotte」の原作者 麻枝准の作品のテーマ - 時の魔法とclosing

ここでは原作者の麻枝准が手掛ける作品の一貫したテーマについて述べている。

さて、率直に言います。
麻枝准作品のテーマ、これは常に一貫としています。
そのテーマとは「辛い事があっても前向きに生きる」という事です。
麻枝准の作品は例外なく、このテーマです。
半ば確信していますが、「Charlotte」もおそらく同様でしょう。

 同記事はCharlotte放送前に書かれている記事だが、全話見た立場からもなるほどと思う。

そう考えて見ればCharlotteに残されたままの謎というかツッコミどころというか、それが触れられないまま放置されているのも頷ける話。放置されている例としてはZHIENDのボーカルSaraのズルをしたとは何のことか、など。

 

 

「これからは楽しいことだらけの人生にしていきましょう」

友利奈緒が言うCharlotte最後の言葉だ。

多くの困難を経験して乗り越えてきたからこそ、人生を前向きにとらえていける。

作品テーマが凝縮された台詞ではないだろうか。

 

あれ、この世界線ってどの苦労はやってどの苦労はしてないんだっけとか思っちゃダメ。あ、この世界線でも奈緒の兄のところにSara来てたのかとかも思っちゃダメ。

 

余談

それにしても熊耳を助けにタイムリープしなかったのはやっぱりちとひどい。

もちろんタイムリープを繰り返していても結局誰かは死んでいくだろうし、終わりが見えない。「治癒」の能力を奪ったのはそんなことをするためじゃないという旨の発言をしたとき、たしかに理屈では正しいと感じた。

ただ乙坂兄弟は妹を助けておきながら熊耳は助けないなんて……という気持ちもある。まあ兄の方は親友を失って相当のダメージを負った。だからもし全世界を旅して能力を奪う役割が兄だったら、またタイムリープをしたかもしれないなあ。