Unread

Unread(未読)を既読に

Mr.Children Stadium Tour 2015 未完 @京セラドーム大阪 ※ネタバレ注意

※ネタバレを含みます※

あと無駄に4000字あります。ごめんなさい。

 

 

教習所地獄から解放された私が迎えた大型連休。さっそく羽目をはずしてみた。この土日、つまり9月19,20日の2日間、京セラドーム大阪にて行われた「Mr.Children Stadium Tour 2015 未完」へ参加してきたのである。まあこのライブへの参加は結構前から決まっていたから、全力参加するために免許の取得日程を頑張ったというのが本当のとこだが。

さて、ちまたにあるような細かいところまで余すことなく書かれたライブレポを自分もできるのかと言うと不可能である。したがって、そういうのを読みたい人はあまり期待しないでいただきたい。

 

ライブ前

ライブといえばその公演本番もさることながら、開場前も色々ある。その大きなものの一つがグッズ販売だ。しかしこのグッズラインナップが(少なくとも家族内で)不評。いまいちセンスのない自分もピンとくるものは無かった。強いて選ぶなら一番ギャグだとわかりやすい「未完」にかけた「みかん」グッズだろうか。噂によると大衆受けするようにちょいださにあえてしてるんだとか。結局自分はスマートフォンの裏にくっつけるリングみたいなやつ(名前がわからない)を購入した。

グッズの他では、スタンプコーナーがある。足跡の絵と日付や会場名が書いてあるスタンプで、手帳や本に押す人もいれば顔に直接押す人や、あえて無地のシールに押している人もいて「その手があったか」と感心してしまった。

グッズとスタンプは最終日の20日には長蛇の列ができていて、3階にあるコーナーから1階までぐるっと遠回りさせられた。しかし19日の方は驚くほど空いていてグッズはもはや列が無かったので20日に来たときはなかなか衝撃だった。しかも20日の方が日が差して暑いのに、だ。

ライブツアーの醍醐味といえば、ツアートラック。いつもは結構わかりやすい位置にあるのだが、今回はちょっと影になってる位置にあり見つけにくいかなというところ。特に電車でくるとわかりにくそうだ。まあ最終日は前述の列がツアートラックのところまで伸びていたので、逆にわかりやすかったかもしれない。それにしても知らない人の写真に写り込むことをも覚悟して、トラック前で写真を取る人たちには敬意を表する。まあ自分はそもそも写真をとられるのも嫌なので余計にだ。

 

さあいよいよライブ前に回るところが無くなった。でもライブまではまだ時間がある。安心して欲しい。京セラドーム大阪は結構見どころがある。

一つはなんといってもオリックスバファローズの本拠地なので、関連の展示やグッズが多い。その中でも野球のグッズは一応全球団あるので、球団ごとの違いをいじるのも良い。わりと色んなキャラとのコラボグッズが多いことに驚くと思う。

もう一つの見どころ、それは手形だ。今回のライブのようにここで公演をするアーティストも多い。実はそのアーティストの手形が展示されているのである。今回のミスチルはもちろん、EXILEとかサザン・オールスターズとか有名どころも多い。でかでかと展示されているのですぐに見つけられるはず。見つけにくいのはその手形一覧から離れたところにある「和田アキ子」「浜崎あゆみ」「ビリー・ジョエル」の手形だ。一周して見つけて欲しい。案外アッコさんの手が小さいのに驚く。

 

ライブ本番

恒例の映像始まり。英語だ。「羽は銃で殺された鳥のものかもしれない」というくだりの銃声で驚く。映像が終わって最初の曲はツアー表題曲「未完」。そこから「擬態」、「ニシエヒガシエ」、「光の射す方へ」、と盛り上がりすぎてめちゃくちゃ暑い。お次はなんとツアーでは20年ぶりの曲「CHILDREN'S WORLD」。ライブハウス時代の曲でミニアルバム「EVERYTHING」に収録されている。曲終盤の「チュッチュッ」みたいなとこを全員にコールさせるとこは最高に楽しかった。そして「運命」。映像にも「CLAP」と出て「ブンチャチャブンチャ」的なリズムの拍手をする。するのはいいけどどこまで続けるのか迷うタイプの曲だ。ここで戦う人に向けて「FIGHT CLUB」を演奏。かっこいい。続けて「斜陽」。タイトルは太宰の作品からという話をきいたが何情報だろう。ずっと「ジャンジャカジャンジャカジャカジャカジャンジャカ」というリズムなので、かっこいいけど歌詞が入ってきづらい印象。そして「I Can Make It」。この曲はライブで聞くとより一層良い。

メンバー紹介が入る。いつもは桜井さんがやるイメージだったが、コブクロの小渕並にハモる人Key&VoSunnyとちょっぴり恥ずべきDr鈴木英哉=JENを紹介したところでJENに交代。下ネタやおちゃらけをおりまぜBa中川敬輔=ナカケーとGt田原健一を紹介。普段しゃべらない二人がそれぞれマイクを使って挨拶!これには流石にびっくり。最後に変態Vo桜井和寿を紹介。叱られるJEN。

ここで演奏場所が花道を通って中央に変わる。「男臭い曲が続いたので女性的な曲を」と言って「忘れ得ぬ人」を。そういえば母親とか姉は男臭い曲があんまり好きじゃないっぽいけど私は大好きだ。やっぱり男女差が出るのだろうか。次の曲の前に愛にまつわる話をする桜井さん。子を亡くした現実を受け入れられない母親に誰もが大切な人を失うんだということを気付かせる仏陀の話で「生きている子は生きたまま愛せばいいじゃないですか。でも死んでしまった子は死んだまま愛せばいいじゃないですか」という言葉に衝撃をうけたそうだ。「愛とは想像力のことかもしれない」そう言って始まる「and I love you」。いい曲だけどどうしても気になるのが、桜井さん「and」の発音がアンドからエンドに変わってることだ。些末なことを気にするのは悪い癖だ。「タガタメ」はダメだ。何がダメってあの歌詞を流して子どもの写真を使う映像演出は卑怯だ。否が応にも泣いてしまう。どうしてもニュースで流れてる事件のことがよぎるしね。

ステージに戻って「蜘蛛の糸」。最終日のスタンドで見た時、ステージの足元にも照明で蜘蛛の巣の演出がされていて細かさを感じる。ここまで静かだったが「REM」で激しさを取り戻す。「WALTZ」「フェイク」と激しい曲続き。WALTZは就活がかなりダブるというかそのものだけども、映像で戦争の風景を被された時に「自分のない人」「言いなり」というイメージが強くなったように思う。フェイクは叫べるのが好き。次に「ALIVE」。なぜか桜井さんがルームランナーみたいなやつで歩いてるのが気になる。後の映像演出のためだろうか。でも影演出のやつは別撮りのやつみたいだし……

いよいよ終盤。映像で進化論についての軽い講義が始まる。みんなも疲れてこれには着席。いままで進化論と言えばダーウィンだと思っていたがダーウィンは自然選択説という一説でしかなかったなと再認識させられたミニ講義。そして「進化論」。“「強く望む」ことが世代を越えていつしか形になるならこの命も無駄じゃない”の部分でうるっときて、自分の命が無駄かもしれないと思ってる自分にも気付く。まあこの歌詞の論理だと子孫がいなけりゃ無駄みたいにも思えるんだが。そして「終わりなき旅」。こういうポピュラーな曲は逆に飽きてしまって聞かなくなっていくんだけど、やっぱり名曲は名曲だ。「幻聴」。サビで手を振るのが楽しい。「聞こえてるよ みんなの足音」と言って「足音〜Be Strong」。曲が終わり「Mr.Childrenでした」と退場するメンバー。と同時に手拍子でアンコール。あまりに早すぎるもんだから毎回「いや流石に着替えたりする時間あるから早いわ」と思うが、アンコールが弱いと出てこない可能性もあるので仕方ない。

19日のアリーナにてアンコール待ちでぼーっとしてると、なんかポツポツと客席から光が。なぜかスマホでライトをつけているらしく、自分もわけがわからないなりに乗っかる。やってることは単純なのに数が揃うとなんか綺麗だ。どうやら今までツアーでやってきた演出らしく、そのことを知ってる人たちが待ち構える流れになってるようだ。

アンコールでメンバー登場。中央部分でみんなのライトと最小限の照明で演奏開始。「I wanna be there」は揺れる光が綺麗で幻想的な雰囲気。“「アホらしい」ってもう一人の俺が言うぜ でも聞こえないんだ今は”が最高に好き。overtureから「蘇生」。全員で“何度でも何度でも”を合唱。「fantasy」ときて「Tomorrow never knows」。毎度のこと思うけどTomorrow never knowsの手拍子合ってない気がする。「innocent world」で「そうそうこの手拍子はこっちでしょ!」と一人で思う。色とりどりのテープが会場に噴射され盛り上がりは最高潮に。ツアータイトルが印字されたテープはみんな持って帰るので処理が楽だそう。盛り上がったライブもいよいよ終わり。最後は「Starting Over」。このタイトルロゴが個人的にはかっこいい。映画「バケモノの子」の主題歌で、映像もバケモノの子っぽいところがあった。メンバーが手を振り挨拶をして退場。それを拍手で送ってライブは終わった。

 

ライブ終了

久しぶりのライブだったが、かなりの当たりライブだった。そりゃ3時間半もかかる長丁場のライブは疲れるが高揚感も半端じゃない。最終日は桜井さんの喉の調子も良さそうだったし。唯一規制退場を守らないファンだけは残念だ。事情がある人もいるだろうけど、それにしても数が多い。曰く、東京よりも大阪の方が規制退場を守らないそうだ。ともあれ、公演自体は最高なのでぜひまた行きたい。

 

こんな素晴らしいレポートあるなら書かなくてよかったのでは……

(ミスチルは日程でそこまで大きな変化はない)