「冴えない彼女の育て方 GirlsSide」感想
冴えない彼女の育て方(ラノベ)1,2,3巻感想 - Unread
「冴えない彼女の育て方 GirlsSide」を読みました。
収録されているのは2つの中編です。一つは澤村・スペンサー・英梨々と霞ヶ丘詩羽がサークルの顔合わせより先にどこでどのようにして出会ったのかという出会いの話。もう一つが7巻の裏話で紅坂朱音に誘われた二人が情報交換したり紅坂朱音と対峙したりする話です。
前回読んだ短篇集のFDは読めばいいけど読まなくてもまあ平気と思える内容でしたが、今回のGSは必ず読んだほうが良いと思えます。倫也が居ない時の二人の関係だとかもうかがい知れますし、今後キーパーソンになるであろう紅坂朱音の情報が得られるのでこれを読んでるか否かで今後の理解度が変わってくるんじゃないかなと感じました。
本編でも二人が素直じゃないのはそれなりにわかりますが内心ではお互いがお互いを尊敬していることやファンであることが知れて、ただの倫也を取り合うギスギスした関係では無いんだと思い知らされました。あと結局7巻において誰が悪いみたいなこともなくて、それぞれの“違い”が歪みを生んでしまったのかなといった感じで、フィクションながらも現実味がありました。
ナンバリング巻ではないため読まなくても(主人公視点において)大丈夫なように本編はなっていくと思いますが、個人的には読むことが推奨されます。紅坂さんのイラストもありますしね。
これで一応ノベル形態のサイドストーリーは全部なはずなので、ナンバリングの8巻へと進んでいきたいと思います。