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<考察>アニメの面白さとはなんぞや

珍しく早寝できたぞと喜んでいたら、晩飯に食べたKFCが胃を直撃し強烈な胃もたれで起こされてしまいました。寝直そうにも結構しっかり起きてしまった上、頭の中で考え事が始まってしまったので諦めてのブログ更新です。

 

その始まってしまった考え事ですが、私の好きなアニメや小説の面白さとは一体なんなのかということです。今の状態で考えるにはなかなかヘビーなテーマですが、自分の考えをまとめておきます。

 

 

まず今期のアニメで自分が面白いと感じている例を考えてみると最近視聴が追いついた「干物妹!うまるちゃん」(以下、UMRとする)が挙がります。ではUMRの面白さとは何でしょうか。追いついた時の私はTwitterで「最高の癒やしアニメだ」とつぶやいています。そしてその癒やしをもたらしているのはおそらく「可愛さ」だと考えています。ちょっと古い表現をするなら「萌え」でも構いません。この萌えに意識を集中できるようにアニメが出来ているのではないかという考えです。まず複雑な物語はUMRにはありません。意地の悪い登場人物も居ません。メインキャラの土間埋は外では完璧お嬢様、家ではぐーたらな干物妹(ひもうと)なので、起きる大きな問題は埋と同居していて埋の兄である大平が少し困るくらいなものです。ここまで書いて思ったんですが、これって「けいおん!」のようないわゆる日常系に共通することかなと思います。そして私は例に漏れず「けいおん!」が好きです。特に映画の唯が飛行機から朝焼けを見るシーンが気に入ってます。可愛い。

 

UMRの例だけが作品の面白さの全てではないことはまったくもって明らかなので、作品にはそれぞれ異なる面白さを成す要素が存在していることがわかります。そんなこと言われなくてもわかってるよという感じですね。多様なジャンル、カテゴリがあることと同義ですね。面白いというのは面白さを成す要素が強いということだと思います。その要素とはパッと浮かぶものでは「かわいさ」「かっこよさ」「謎」「感動」といったところでしょうか。

 

ではその要素が盛り込まれていれば面白いのでしょうか。逆に、面白くないとはどういうことでしょうか。この2つを考えるときに思い浮かんだのは大学の時に学んだ商品学のことです。細かい名称なんかは忘れてしまったんですが、商品には「あったところで満足度は上がらないが、無かったら不満になる当たり前の機能」と「無くても良いが、あれば満足度の上がる魅力的な機能」みたいなのがあると記憶しています。これを作品の面白さで考えた時に、おそらく面白さを成す要素は後者に当たると考えられます。前者は筋の通った物語や見るに耐える作画などです。なぜこう考えたのかという理由としては「何が面白いかはわからないけれども視聴は継続しているアニメ」の存在があります。このアニメは物語もあるし絵も綺麗でつまらないというほどではないけれども、面白さが存在しないか限りなく少ないのではということですね。ということは面白く無いアニメとはそもそも最低限のことができていない(と視聴者が感じる)アニメとなります。

 

なら要素が多いほどいいのかと言われればそうではありません。これも商品学でやったことでやっぱり細部は忘れてるんですがおおまかに言うと、機能が過剰過ぎると満足度は下がるみたいなことだったと思います。これを作品に置き換えると「色々詰め込みすぎて何がしたいのかわからない」ということになって、やっぱり全体としての面白さは薄くなってしまうんですね。

 

 

なんだかそれっぽく書きましたが全然まだまだ粗いです。ブラッシュアップするほどの元気もありません。そもそも統一的な面白さの要素があるような書き方をしていますが、おそらくその要素や基準は人それぞれ種類も数も違いますしね。

作品の面白さについてのやりとりと言えば、米澤穂信著「クドリャフカの順番」での河内亜也子と伊原摩耶花が思い浮かびます。アニメ化されていてタイトルは「氷菓」ですね。そのアニメのセリフから一部抜粋。

伊原「私、河内先輩の言う事も少しわかります。面白いかどうかは結局主観の問題だっていうこと。でもやっぱりそれが正しいとは思えません!だってそれってあまりにも虚しいじゃないですか」