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Unread

Unread(未読)を既読に!オタク文化や青空文庫について書いています。

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現実を見る

外に出ると涼やかな風が吹き抜けるのに、何故私の部屋はこうももわっとしているのか。窓があちらとこちらにあれば風を通すこともできるが、生憎、学生ワンルーム暮らしではそれも叶わない。換気扇も効果が感じられない。するとクーラーをつけることになる。部屋は快適、財布は寒い。なけなしの紙幣を縫うように風が通る。これは良くない。

ここ1ヶ月と少しの間、「就活なぞするものか!」と時間を趣味娯楽に費やし、怠惰に過ごした。しかし気付けばインスタント麺を貪り、水道水を冷やして飲む人間になっている。これはどういうことだ。元凶はずばり「お金」である。資本主義社会の中でお金は、神にも負けず劣らずである。これが無ければ、本も買えない、何も食えない。それどころか大変惨めな気持ちになってくる。これはいかん。

富を得るには、世の中に何か価値を提供するしかない。大抵の人間は労働で金を稼ぐ。「でもそんなのめんどくさいし何かダサい」……とは言え、もっと大きなこと(笑)をするにも元手は必要である。結局私には就職するしかないという現実が、ようやく、それでいてうっすら、見えてきたのである。

私に才能は無い。それでいてやる気もない。まるで救いようのない人間であることは認めよう。しかし、そんな人間を採用担当者には、熱意に満ち、希望溢れる人間であると錯覚させねばならない。そういう良心が痛みそうな努力には大変骨を折る。私は器用な人間ではないから複数の企業にエントリーして保険を掛けることは難しい。従って、片手でも余るほどの企業にエントリーしてみた。これでダメだったらもうしかたないよね。

 

追記

 

それにしても企業は綺麗な言葉で己を飾り過ぎではないか。私が志望するには、どこも格が高いように感じられてしまう。「当社はすごい人とそうでもない人が半々くらいです」くらいなら「そこそこ頑張ろう」という気持ちも沸いてくるというものだ。