Unread

Unread(未読)を既読に

読み返す重要性

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ジョン(@ddss_msv)です。
台風一過。
気持ちのいい秋空と共に、めっきり冷え込んできました。
こういう気候には意味もなく嬉しくなってしまいます。

古典部シリーズ

米澤穂信の小説で「氷菓」から始まる古典部シリーズ。
アニメ化もされて僕も大好きな作品です。
布教の意味を込めてボックスに捧げたんですが、
やっぱり自分の手元にも欲しくて改めて買い直しました。
小説は一回読んだきりでアニメを何度も見ていたんですが、
久しぶりに小説を読むと異なる点が出てくる度に新鮮な気持ちになります。
簡単な例で言えば、
古典部の部室が、小説では「地学”講義”室」アニメでは「地学”準備”室」です。
 
どちらも良くて勝敗を決めるなんてのは無粋ってもんです。
ただどちらも読んで見るべきだとは言えます。
小説では当然ですが台詞は文字だけです。
しかしアニメを見たおかげか脳内で音声付きで再生されます。
迫力が違いますよ(?)
まあその声優の演技でイメージが固定されてしまった、と言えなくもないですが。
 
元来、小説を読む時は具体的なイメージが無く抽象的な想像で読み進めているので、
(一般にどこまで具体的にイメージしながら読むものかは知りませんが)
ヘタすれば性別すら取り違えるという困った事がよくあります。
そういう面ではイメージの補強がされて助かりますし、色んな描写に神経が行き届くので良いです。
 

読み返し

漫画は結構読み返すのに、小説って一度読んだらそれっきり…なんてこと多くありませんか。
活字は漫画よりも時間がかかるし、それも仕方のないことかもしれません。
ただ読み返すことで1回目では気づかなかったことに気づくことが出来て、
作品をより深く楽しめますし、
間を空けて読むと─つまり年齢を重ねて読むと、自分の考え方や着眼点が変わっていて、
受ける印象も変わり、作品の新たな一面を見ることが出来ます。
 
いやもちろん、嫌々読まなくていいし、
人生で本をすべて読み切ることは不可能だから新しい本を読みたいって気持ちもわかる。
でも一回読んだくらいで本当に読んだと言えますか。
僕も本当に心から「読んだ」と言えるような本が何冊あるか。
本は全て読み返さなくてはいけない、なんて思いませんが、
たまにはお気に入りの本を読み返してみるのも、悪く無いですよって話でした。